2013年4月12日の中国新聞で取り上げて戴きました。
ハッサク発祥の地とされる尾道市の因島で「はっさく大福」を売り出し、全国的な人気を集める「もち菓子のかしはら」が、広島市西区観音町に移転オープンした。大福を考案した柏原伸一さん(71)の後を継ぐ、娘婿の龍一さん(24)が「より多くの人に味わってほしい」と決めた。
大福は、むいたハッサクを一房ずつ白あんでくるみ、ミカンの皮を練り込んだ餅生地で包む。果実の酸味と白あんの甘みが調和する。1個140円。
1989年に売り出した。伸一さんは2004年10月、尾道市因島田熊町の店をたたんだ。先妻を亡くし「人を喜ばせる菓子を作れる気分じゃなかった」という。全国のファンから閉店を惜しむ手紙が相次いで届いた。
再婚した夏子さん(47)の長女洋洋さん(25)が龍一さんと結婚。龍一さんが「お父さんの味を守りたい」と技術を学び、11年7月に店を再開した。
【写真説明】ハッサクの果実がぎっしり詰まった大福
【写真説明】新店舗に立つ右から龍一さん、伸一さん、夏子さん。洋洋さん(左端)は、生後5カ月の長女美帆ちゃんを育てながら店を手伝う